『嘘つきは、泥棒のはじまり』と、よく子育てをする中で、子供に対して、母親がよく口にする日本の諺ですが、はたして、「嘘」って、そんなにいけないことなのでしょうか?
今現在も息子に時々、嘘をつかれながらも、思春期真っ盛りの男子高校生を育ててる母親として、説得力もなく、素晴らしい提案はできませんが、自分の子育てを振返りつつ、私自身のこれからの子育てに希望をみつける思いで、私自身の考えを整理させていただこうと思います。
嘘の中身が大切!?
嘘には3種類あると、ある本で読んだことがあります。
その本の言葉をそのまま使うと、①気遣い、②自衛、③悪意とありました。
日常的な大人の世界の中でも①と②は、日々、交わされているのではないでしょうか?本音と建前、お世辞というのも、この種類になるのではないでしょうか?
そう考えると、相手の立場をふまえながら発する①は精神的成長を考えられますし、自分を守ろう、自分を良く見せよう、親に認めてもらおうという気持ちから発する②も決して、悪い嘘ではないような気がします。
きっと、幼い子供がつく嘘は①と②が多いような気がします。
私も息子が幼稚園時代、嘘をつかれたことが度々ありましたが、「知恵がついたんだ!!」と喜んだ事が思い出されます。
③の悪意からの嘘は許すわけにはいきません。人を傷つけ、大袈裟かもしれませんが、犯罪に通じるからです。
なので、子供が嘘をついた時は「この嘘は、どんな背景でついた嘘なんだろうか!?」と少し、深呼吸をしながら考えてみると、その中に必ず、子供の成長を感じる事例が隠れているのかもしれませんね。
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子供をありのまま受け入れることが最高の環境
上記の①②の嘘についても、全面的に受け入れるばかりではいけないような気がします。
ただ、言えるのは、子供はお母さんの事がだ~い好き!!ということです。
だから、お母さんに認めてもらいたいと思いつつ嘘をついたり、ほめてもらいたいと思い子供は嘘をつくのではないでしょうか??
そう思うと、嘘も微笑ましいと思えてくるのは、私だけではないかと思います。
まとめ
子供が嘘をつくのは、子供の問題ではなく、親自身の生き方の問題ではないかと、近頃、実感します。
競争社会の中で、比較されながら生きてきた大人に対して、子供の嘘は、そんな大人の世界に何か大切な事を教えてくれているのではないでしょうか。
日本の子供達は、欧米の子供達に比べ、自己肯定感が低いといわれています。
子供がありのままをうけいれられる家庭環境が大切なんですね。
他の子と比べて「優秀」とか、頑張っているから「凄い」のではなく、失敗もするし、だめなこともあるけど、日々、成長している「あなた自身が素晴らしい」「お母さんは、あなたがそこにいるだけでうれしいのよ」と言ってあげられる、また、その様な空気が漂っている家庭環境を築いていきたいと思います。
そんな家庭環境で育てば、子供も「いい嘘」「明るい嘘」がつける子に成長するのではないでしょうか。
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